アメリカの副大統領ヴァンス(JD Vance)は、政治キャリアにおいて最も重要な任務として、米国とイランの戦争を終結させるための和平交渉を主導する準備を進めている。ホワイトハウス当局者によると、ヴァンスは終わりのない海外での紛争に反対する明確な立場を持っており、それがイランにとってより受け入れやすい対話の窓口にしている。一方で、当局は外交斡旋が失敗すれば、アメリカが軍事行動を大幅に強化することを検討しているとも警告している。
(前情提要:イスラエル国防相:イランへの攻撃はさらにエスカレートする、イランがミサイルを継続して発射すれば痛烈な代償を払うことになる)
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米国とイランの軍事衝突は、外交的な転機を迎える可能性がある。米国の副大統領ヴァンス(JD Vance)は、米国がこの米伊戦争を終結させるための取り組みを主導するという、政治キャリア上もっとも挑戦的な任務に就く準備を進めている。『AXIOS』の報道によると、ヴァンスは最近、イスラエル首相ナタンヤフ(Benjamin Netanyahu)と複数回にわたって電話で協議しており、またペルシャ湾の同盟国と会って戦況について話し合い、さらにはイランとの間接的なコミュニケーションにも関与したという。
米国大統領トランプ(Donald Trump)は木曜の内閣会議で、ヴァンスの役割を正式に確定し、イラン情勢の最新進展を報告するよう求めるとともに、ヴァンスが先の交渉担当者ウィトコフ(Steve Witkoff)および義理の息子クシュナー(Jared Kushner)と協力して交渉を推進していることを指摘した。
ホワイトハウス当局者は、ヴァンスが政府内での年長の立場に加え、無限の海外紛争に反対してきた立場により、前の2回の代表よりも魅力的な対話の窓口になっていると述べた。理由の一つとして、ウィトコフが自らヴァンスを首席交渉代表に推挙したことが挙げられる。ある上級政府当局者は、こうまで直言した。
「もしイランがヴァンスと協議して合意できないのであれば、彼らはどんな協議も達成できない。ヴァンスは、イランが取り込もうとできる最良の選択肢だ。」
現在、トランプはイランとの交渉における最終期限を延長しており、パキスタン、エジプト、トルコの調停者が、対面会談の開催に向けて継続的に調整を試みている。サミットが順調に開催されれば、ヴァンスはイラン議会議長のカリバフ(Mohammad Bagher Ghalibaf)と同じ交渉の席に着く歴史的な対話になる可能性がある。
しかし、和平交渉の裏側では、米国と同盟国であるイスラエルの間に暗いうねりがある。米国とイスラエルの情報筋によると、ヴァンスは、イスラエルが戦前に戦況を過度に楽観視していること(とりわけ、イラン政権の転覆の可能性)に対して強い懐疑を抱いている。月曜にナタンヤフと行った電話では、ヴァンスはさらに、いくつかの予測が過度に楽観的だと率直に指摘した。
その後、右翼のイスラエルメディアが、ヴァンスがナタンヤフに怒鳴ったと誤って報じた。ヴァンスの顧問は、イスラエルの一部の関係者が、ヴァンスが「十分に強硬派ではない」と考えているため、偽情報をばらまいて中傷し、彼の影響力を弱めようとしている可能性があると疑っている。しかしイスラエル当局者は、当該報道を企図したことを否定している。
ヴァンスは開戦前には社内で少数派として疑念の声を上げ、戦争の継続期間、目的、そして米国の弾薬備蓄への影響について疑問を呈していたが、それでもトランプが開戦を決めた後は、ヴァンスは圧倒的な武力を用いてできるだけ早く勝利を得るべきだと主張するようになった。
米国当局者は、ホワイトハウスが調停国に対し、交渉を主導することによってトランプの和談への誠意を示す用意があると伝えたものの、同時に米国政府は、外交努力が失敗した場合には重大な軍事的なエスカレーションを行うことを検討していると強調した。ヴァンスに近い情報筋によれば、ヴァンスには独自の見解はあるものの、彼はトランプの指示に厳密に従い、大統領が期待する結果の達成に努めるということだ。