フラッシュローン:DeFiが使う金融の裏技 (y Abusa)

もしフラッシュローンの仕組みが理解できないなら、DeFiの本質も理解していないことになります。ここでは、あまり学術的な説明をせずに簡潔に解説します。

フラッシュローンとは何か?

図書館に入り、10冊の本を借りて、2分でコピーし、元通りに返して立ち去る。これを一つの取引で行うのがフラッシュローンです。

従来の担保付き・担保なしのローンと違い、フラッシュローンには絶対的なルールがあります:同じブロック内で借りて返す。担保も信用審査も不要です。自動的に実行されるスマートコントラクトだけが動きます。

これはEthereumのようなブロックチェーン上のスマートコントラクトと、AaveやdYdXといったプラットフォームのおかげで可能になっています。2020年に登場し、DeFiのゲームを一変させました。

仕組み:3ステップ、数秒で完了

ステップ1:借りる
スマートコントラクトに資金をリクエスト。すぐに資金が手に入る。

ステップ2:使う
アービトラージや担保のスワップなど、必要なことを実行。すべて同じ取引内で完結。

ステップ3:返す
借りた金額と手数料をブロック終了前に返却。返さなければ、取引は自動的にリバート(取り消し)される。これで終了。

ポイントは:返さなければ、その取引はなかったことになる。貸し手にリスクはありません。

実例:60秒アービトラージ

例として、UniswapでETHが$1,800、Curveで$1,805のとき、

  • フラッシュローンで資金を借りる
  • Uniswapで55.5 ETHを$1,800で購入
  • Curveで$1,805で売却し、$100,277を得る
  • 手数料とともに返済
  • 残ったのは純粋な利益

これらすべてが一つのブロック内で完了。リスクなし、担保不要です。

法的なチャンス

DEX間の価格差を利用したアービトラージや、オラクルの遅延を突いた取引、担保の調整やポートフォリオのリバランスなど、多彩な使い道があります。

影の側面:攻撃とリスク

しかし、2020年のbZx攻撃のように、フラッシュローンは武器にもなり得ます。

攻撃者は何百万ドルも借りて、価格オラクルを操作し、他人のポジションを強制的に清算し、利益を得ました。これは、フラッシュローンがDeFiの脆弱性を突く手段になり得ることを示しています。

それ以来、多くの攻撃がこの手法を利用しています。

良い点と悪い点

メリット:

  • 担保不要
  • 超高速(1ブロック内)
  • プログラミング知識があれば誰でも利用可能

リスク:

  • コードの脆弱性=ハッキングの危険
  • 競争が激しい(多くの人が同時にアービトラージを狙う)
  • 実際に使うには開発スキルが必要
  • オラクルの誤動作が大惨事を招く可能性

結論

フラッシュローンは強力なツールですが、悪意のためではなく、DeFiの脆弱性を露呈させる側面もあります。監査不足のプロトコルや不正なオラクルがあれば、一瞬で崩壊します。

これらを安全に使いこなすためには、
✓ より厳格な監査
✓ 分散型・堅牢なオラクル
✓ より良いセキュリティプラクティス
が必要です。

それまでは、正当なアービトラージ目的で使うことは可能ですが、十分に注意してください。

ETH3.23%
AAVE2.27%
DYDX2.6%
UNI1.98%
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