今週のイーサリアムの動きは本当に手に負えない。インフレデータが出た後、多くの人はこれで一息つけると思ったが、市場は依然としてあの不安定さを保っている。3150に突き進んでショートカバーを狙うのか、それとも2880や2600に直落ちするのか？ニュースとテクニカルはそれぞれ異なるストーリーを語っている。

まずニュース面から。米国の12月インフレ率は4.2%に達し、予想を上回った。一見悪いニュースのようだが、面白いことに大手機関はこっそりと買い増しを続けている。ブラックロックのイーサリアムETFの保有量は既に246万枚に達し、平均取得コストはほぼ2800ドル付近だ。現在の価格はそのコスト付近で揺れ動いており、明らかに含み損を抱えている状態だが、それでも彼らは買い増しを続けている。この背後にあるロジックは非常に明快だ——イーサリアム2.0のアップグレード後、ステーキングのリターンは6%から8%の範囲に安定し、Gas料金は半分に削減された。このファンダメンタルの改善は、機関投資家が目を向けているのは三年後のエコシステムの発展であり、目先の価格変動ではない。

次にテクニカル面を見ると、MACDのゴールデンクロスが出現したが、なんとゼロラインの下で起きている。これが最も騙されやすいポイントだ。多くの初心者はゴールデンクロスを見て興奮するが、忘れてはならないのは、下降トレンドの中でゼロライン下のゴールデンクロスは単なる一時的な休息に過ぎず、市場は「疲れたので少し休もう、そのまま下に行く」可能性が高いということだ。これは号砲ではなく、騙しの始まりだ。

今のところ、重要なサポートとレジスタンスのレベルが非常に重要になっている。上の3150は鉄板のトップラインであり、出来高を伴わない突破は期待できない。下の2880が本当の生死線だ。このラインをしっかり割り込めば、2600やそれ以下のサポートラインが露わになってくる。現在の価格はこれらの重要なポイント付近を行き来しており、リスクとチャンスがはっきりと見えている。