最近一周の相場でかなり心に刺さる現象がある——アジア取引時間帯の流動性がほぼ消失している。10月中旬以降、日中の取引量はほとんど見られず、かつて活発だったアジアの大口投資家たちも次々と姿を消している。

その背後にある理由はそれほど難しくない。米国やヨーロッパの機関投資家が参入したことで、ゲームのルールが変わった。彼らは税制の制約を受けており、個人投資家のように頻繁に売買を繰り返すことはなく——それはただ損をするだけだ。対してアジアは取引の自由度が高いが、その自由さゆえに、極端な相場では個人投資家が最も狙われやすいターゲットとなる。さらにETFの導入やウォール街の深い関与により、暗号通貨市場は次第にプロの資本の狩場へと変貌している。

最近のK線の動きは皆さんも見ているだろう、数日間にわたる極限の引っ張り合い、上げ下げともに大口資金が決めている。この環境下で、多くの個人投資家の取引システムは完全に機能しなくなる。BTCが機関投資家の博打の駒となると、個人投資家は短期のアービトラージに固執し続け、結局は刈り取られるだけだ。

この流動性枯渇の市場で苦しむよりも、心構えを変える方が賢明——短期にこだわらず、月次レベルの戦略に切り替える。個人投資家にとっては、これが今の最も理にかなった選択かもしれない。