規律は唯一の守りであり、感情は最大の吸血鬼である。

しばらく前にあるトレーダーが私に愚痴をこぼした。「現物取引をほぼ1年やってきたけど、正しい方向を見ているのにたった5%しか稼げず、すぐに決済してしまう。損失したときは逆に損切りをためらう。先月は30%も損失してしまい、今では新規ポジションを持つのが怖い。」私は彼に過去半年の取引記録を見返すように勧めたところ、すぐに問題が浮き彫りになった——技術的な問題ではなく、純粋に感情が意思決定を左右していたのだ。

私は彼に対して、真剣に取り組んだ五つの心得を共有した。これらはすべて実際の資金を投じて得た経験からのものだ。彼は2週間試してみて、「突然ひらめいた」と言った。今日は私もこれらを皆さんに共有する。

**第一条：まず感情を抑え、次に取引画面に触れる**

多くの人は取引開始とともにチャートに目を奪われ、気持ちも価格の上下に連動して揺れる。これでは取引ではなく、感情の操り人形になっている。私のやり方は、毎晩10分間、取引計画を紙とペンで具体的に書き出すこと——買う通貨、介入する価格帯、どれだけ下落したら損切り、どれだけ上昇したら利益確定を考えるか。売るべきか、持ち続けるべきかの迷いを、「時間になったら実行する」という硬い基準に置き換える。

例を挙げると、ビットコインを1つ買いたい場合、あらかじめ下限を設定しておく：15%の上昇で利確、8%の下落で損切り。実際にそのラインに達したら、手が汗ばんでも計画通りに操作する。計画は本質的に、あなたの感情にロックをかける仕組みだ。

**第二条：小さな利益の罠に注意せよ**

「少しでも稼げればそれで良い」という考えは、損失への恐怖心を露呈しているが、同時にそれがあなたが後の大きな相場を逃す原因ともなっている。逆に言えば、損失したポジションをどうしても切れずに持ち続けるのは、ギャンブラーの心理であり、市場がいつか救済のチャンスを与えてくれると願う賭けのようなものだ。