2025年金価格の動向分析:現物相場の推移と年間展望

金価格は昨年から上昇傾向が持続しており、グローバル経済の不確実性の高まりと国際政治の不安定さの中で、今年も強い上昇基調を維持しています。これに伴い、安全資産としての金に注目する投資家の数も徐々に増加しています。本稿では、現時点の金相場の状況と価格変動を牽引する主要要因を分析し、2025年下半期の金価格の行方を考察します。

現物市場の金価格:国内外の現状

国内金相場の現状

韓国金取引所によると、7月5日時点の国内金価格は1銭(3.75g)あたり635,000ウォンとなっています。これは1年前の2024年7月5日の443,000ウォンと比較して約43%の上昇です。年初から5月まで着実に上昇傾向を示していましたが、5月以降は上昇速度が鈍化しています。

国際現物市場の金価格

ミートレードによると、7月5日時点の国際金価格は1オンスあたり約3,337.04ドルと評価されています。今年初と比較して約27%、1年前と比べて約39%の上昇率を記録しています。第3四半期の初めという時点を考慮すると、かなり急激な上昇軌道をたどっています。最近の上昇推進力はやや弱まっている様子も見られますが、本格的な下落シグナルはまだ捉えられていません。

金価格変動を左右する主要要因

国内外の金価格が類似した動きを見せているため、今後の価格変動を見極めるには、国際金市場に作用する主要要因を理解する必要があります。

国際通貨体制の再編:脱ドル化の動き

各国は国際貿易や金融取引において米ドルの比重を下げようと政策を推進しています。経済主権の強化と米制裁の回避が主な目的です。中国は人民元の国際的地位向上のため、二国間貿易での人民元使用を拡大し、通貨スワップも積極的に進めています。インドもルピー中心の取引構造構築に乗り出しており、制裁対象国も金の蓄積を通じてドル依存度を下げています。こうした流れはドル安と金需要の増加につながる可能性が高く、金価格上昇の背景の一つです。

地政学的対立と経済リスク

金は危機時に資産価値を守る避難先資産として認識されています。過去には2008年のグローバル金融危機時に金価格が急騰し、2011年のユーロ圏財政危機時にも投資家の金買いが続き、2020年のコロナ禍では史上最高値を記録しました。現在の米中貿易摩擦、ウクライナ情勢、中東の不安定さなどが金に対する需要を継続的に高めている状況です。

主要経済圏の景気減速懸念

先進国は経済的困難に直面しています。米国はインフレ圧力が持続し、ヨーロッパはロシアのエネルギー問題による打撃と成長鈍化の懸念を抱えています。こうした状況下で、投資家は資産保護手段や物価上昇のヘッジ資産として金を求めています。

政策金利の引き下げサイクル

金利が低下すると、預金や債券などの利子商品への魅力が減少する一方、金保有の機会コストは低下します。また、金利の引き下げは通常、景気後退の兆候とされ、安全資産への需要を促進します。昨年9月18日の米連邦準備制度の50bp引き下げ後に金価格が急騰した例もあり、追加の金利引き下げは金価格の上昇を加速させる可能性があります。

2025年の金価格シナリオ分析

金融界の大多数の専門家は、2025年も金価格は上昇し続けると予測しています。年初にフィナンシャルタイムズが集計した主要金融機関の見通しは、年末の1オンスあたり2,795ドルでしたが、現在は3,337ドル程度と、すでに当初の予想を大きく上回っています。

JPモルガンやゴールドマン・サックス、シティグループは、年初に1オンスあたり3,000ドルを目標値として提示しており、すでに達成済みです。JPモルガンは7月1日のレポートで、2025年の目標値を1オンスあたり3,675ドルに引き上げました。まだ5ヶ月残る今年、3,300ドルを突破したことから、この目標達成の可能性はかなり高いと考えられます。

一方、バークレイズやマクォーは、年末の1オンスあたり2,500ドルへの下落を予測しています。これは現価格から約25%の下落シナリオであり、現在の金価格の強気トレンドを考慮すると、実現可能性は低いと見られます。

総合的に見ると、金価格は2025年の残り期間も上昇傾向を維持する可能性が高いです。ただし、一部の分析者は下半期の調整可能性に言及しているため、投資判断には十分なリスク管理が必要です。

原文表示
このページには第三者のコンテンツが含まれている場合があり、情報提供のみを目的としております(表明・保証をするものではありません)。Gateによる見解の支持や、金融・専門的な助言とみなされるべきものではありません。詳細については免責事項をご覧ください。
  • 報酬
  • コメント
  • リポスト
  • 共有
コメント
0/400
コメントなし
  • ピン