Raymond Jamesの第1四半期決算は、資本市場の低迷にもかかわらず収益の強さを示す

レイモンド・ジェームズは、2026年度第1四半期に調整後一株当たり利益2.86ドルを記録し、ザックスコンセンサス予想の2.83ドルをわずかに上回る堅調な業績を示しました。純利益は前年同期比で2%減少しましたが、同社は記録的な収益と堅調な資産増加を通じてその回復力を示しました。ただし、資本市場事業の継続的な逆風や運営コストの上昇が、全体的な収益性の推移に課題をもたらし続けています。

記録的な収益と資産増加が業績を牽引

同社の四半期業績は、記録的な純収益37億4千万ドルによって支えられ、前年同期比で6%増加しました。このトップラインの上振れは、ザックスのコンセンサス予想の37億3千万ドルを上回り、複数の収益源での強さを反映しています。プライベートクライアントグループは前年同期比9%の収益増を達成し、資産運用部門は11%の増加を記録しました。バンキング部門も前年から15%の収益増で好調を示しました。

資産管理の指標も同社の市場地位を強化し、2025年12月31日時点で管理資産は過去最高の1兆7700億ドルに達し、前年同期比14%の拡大となりました。運用資産も前年同期比15%増の2808億ドルに成長し、富裕層向け資産管理サービスにおける同社の役割拡大を示しています。

資本市場の苦戦が資産運用の成果を相殺

事業セグメント別の業績を見ると、より複雑な状況が浮き彫りになります。資産運用と富裕層向けサービスは好調でしたが、資本市場部門は大きな弱さを見せ、収益は前年同期比で21%減少しました。この急激な悪化は、金融サービス業界全体に影響を及ぼす市場の動向によるものです。

同時に、レイモンド・ジェームズは費用の上昇圧力にも直面し、非利息支出は8%増の30億1千万ドルに膨らみました。コスト増はほぼすべての運営カテゴリーに及び、収益増を相殺し純利益の伸びを抑制しました。資本市場の不振と高まる運営コストの影響で、普通株主に帰属する純利益は5億6200万ドル(1株当たり2.79ドル)となり、前年同期の5億9900万ドル(1株当たり2.86ドル)から減少しました。

強固な資本状況と株式買戻し活動

バランスシート面では、レイモンド・ジェームズは2025年12月31日時点で総資産が888億ドルに達し、四半期で1%の増加を示しました。普通株主資本は125億ドルに拡大し、1株当たり簿価は2024年末の49.49ドルから63.41ドルに上昇しました。

資本比率も堅調を維持しつつやや圧縮されました。2025年12月31日時点の総資本比率は24.3%で、1年前の25%からやや低下しています。Tier 1資本比率は23.2%で、こちらも前年の23.7%からやや低下しています。普通株主資本利益率(年率換算)は20.4%から18%に低下しました。

同社は長期的な展望に自信を持ち、積極的な資本配分を行っています。四半期中に4億ドル相当の株式を平均162ドルで買い戻し、取締役会は新たに20億ドルの株式買戻しプログラムを承認しました。四半期末時点で、残りの19億ドルが配分可能な状態です。

同業他社の動向と市場見通し

比較の観点から、レイモンド・ジェームズの収益実績は、類似の市場環境を乗り越える同業他社と一致しています。モルガン・スタンレーは2025年第4四半期に調整後一株利益2.68ドルを達成し、コンセンサス予想を上回り、前年同期比で21%増加しました。これは、堅調な投資銀行の案件数と取引パフォーマンスによるものです。チャールズ・シュワブは調整後一株利益1.39ドルを報告し、38%の増加を示しました。資産運用の好調と取引収益の増加が寄与しています。

今後の展望として、レイモンド・ジェームズはグローバルな多角化戦略や戦略的買収、好調な金利環境を背景に、引き続き収益拡大を見込んでいます。ただし、資本市場の課題への対応やコスト管理が重要な課題となる見込みです。同社のザックスレーティングは#3(ホールド)であり、短期的には機会と逆風がバランスしています。投資家は、今後の四半期で資本市場の活動改善やコスト抑制がマージン回復を支えるかどうかを注視すべきです。

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