マイク・タイソンの財務の歩みって、正直なところスポーツ史上でもかなり手に負えない部類の“救済(リデンプション)アーク”の一つだと思うんだ。彼はボクシング時代に4億ドル以上を稼いだ。考えてみると本当にあり得ない。1990年代、彼が絶頂期にいた頃は、1試合あたり最大で3000万ドル近くを稼いでいた。90年代におけるファイターにとって、そういう金額は前例がなかった。でも、問題は—エヴァンダー・ホリフィールドやレノックス・ルイスのようなレジェンドたち相手にあれだけ大きなペイデイを稼いだにもかかわらず、タイソンはなぜか2003年に破産申請をしてしまったことだ。判断ミス、ずさんなマネジメント、法的なトラブル、そして正直言って、贅沢すぎる生活がついに彼を追い詰めた。



でも、私が一番興味深いのは、彼が実際にそこからどうやって立ち直ったかだ。彼はただ消えたわけじゃない。エンターテインメントとビジネスへ大きく舵を切った。ワンマンショー『Undisputed Truth』は堅実な選択で、『ハングオーバー』に出演して、メインストリームのエンタメへちゃんと移行できることを示した。さらに、スポンサー契約、TV案件、そして書籍の出版についても賢くなった。ここで初めて、「自分の過ちから学べている人」だと分かる。

ただ、彼の中でもおそらく最も賢い一手なのは、カンナビス(大麻)への参入だろう。Tyson 2.0は米国市場で本格的なプレイヤーになっていて、評価額は1億ドル超とも言われている。そういうビジネスの考え方こそが、ちゃんと長く残っていく。しかも忘れちゃいけないのが、2020年のロイ・ジョーンズ・Jr.とのエキシビションマッチだ。あのペイ・パー・ビュー(PPV)は世界で8,000万ドル以上を生み出した。カムバックの場としては悪くない。

そして、2026年の今、彼の現在の純資産はだいたい1,000万ドルあたりで落ち着いている。そう、昔に比べればほんの一部ではある。けれど重要なのは、今はただ現金を燃やしているんじゃなく、ちゃんと持続可能な何かを築こうとしているということだ。ラスベガスに住み、大麻の“帝国”に集中して、体もキープしている。贅沢の限りを尽くしていた時代とはまったく違う雰囲気だ。全体のアークを見れば、かなりしっかりした救済ストーリーだと言える。
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