19世紀、イギリスは金本位制を採用し、イギリス領インドは銀本位制を採用していた。当時、多くの人々は金と銀の両方が通貨として使えると考えていたが、アメリカなどで銀が大量に採掘されるにつれて、世界の銀供給が急速に増加し、銀価格は金に対して下落し続けた。その結果、銀で表示されたインドルピーは絶えず下落し、貿易、財政、国際決済に打撃を与えた。最終的に、インドは銀本位制を放棄し、徐々に金に連動した通貨制度へと移行せざるを得なくなった。


サイフェディアンは『貨幣の未来』の中でこの事例を用いて次のように説明している:通貨競争は国家間の競争であるだけでなく、異なる通貨属性間の競争でもある。長期的に見ると、供給成長の速い「ソフト通貨」は、供給がより安定し稀少性の高い「ハード通貨」に打ち勝つことは難しい。
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