Counterpoint Researchの追跡データによると、メモリ価格は2026年の第1四半期に前期比で80%〜90%急騰した。同社は第2四半期もさらに50%上昇し、その結果、ハイエンドスマホの価格を150〜200ドル引き上げると見込んでいる。



メモリ価格が記録的に急騰

2026年の第1四半期のメモリ価格は前期比で80%〜90%上昇し、DRAM、NAND、そしてHBMの全カテゴリで過去最高を更新した。今回の上昇の主な牽引役は汎用サーバー向けDRAM価格の大幅な上昇で、64GB RDIMMの契約価格は2025年の第4四半期の450ドルから、第1四半期には900ドル以上へと跳ね上がった。第2四半期には1000ドルの大台を突破する見通しだ。

Counterpointは第2四半期の価格もさらに50%上昇し、その結果、ハイエンドスマホの価格を150〜200ドル押し上げると予測している。たとえばフラッグシップ機種では、16GB LPDDR5X+512GB UFS 4.1構成のモデルの場合、2026年の第2四半期のBOMコストは100〜150ドル増加し、DRAMとNANDの構成比はそれぞれ23%と18%に達するという。Qualcomm Snapdragon 8E6の新機種の想定の販売開始価格は、中国人民元で6000元を超える見込み。

スマホ業界がダブルパンチを受ける

メモリの値上げがスマホ業界に連鎖反応を引き起こしている:

メーカーは値付けを余儀なくされる:iQOOは2回の累計で1500元値上げし、一加は累計で1100元値上げ、そして小米/レッドミはいずれも全面的に追随

中小メーカーが撤退:Meizuは新機「22Air」の発売計画を取り消し、ASUSはスマホ市場から撤退

仕様を落としてコストを削減:メーカーは1台あたりのDRAM容量を引き下げ、QLCでTLCの代替を行い、製品ラインを最適化

販売見通しの下方修正:IDCとCounterpointはいずれも、2026年の世界のスマートフォン販売台数が少なくとも2%下落すると見込んでいる

Filecoinの差別化優位性

上記の窮境とは対照的に、Filecoinは既存の容量を調整・活用することで、保存(ストレージ)を提供している。

Filecoinは分散型ストレージネットワークであり、ストレージ提供者は最初から公共クラウドや集中型のインフラに依存する必要がない。世界各地で導入済みの遊休ハードウェア資源を活用し、分散ストレージネットワークを構築する。

こうしたアーキテクチャは、従来の集中型ストレージが抱える供給網のボトルネックやコスト圧力を本質的に回避する。メモリ価格の急騰がFilecoinに与える影響は極めて限定的である。なぜなら、そのコア価値は、新たに生産されたストレージ・チップに依存するのではなく、既に存在し、十分に活用されていないストレージ容量を取りまとめることにあるからだ。

結論:AI需要の急増で世界のストレージ・チップ価格が暴騰し、スマホメーカーが150〜200ドルの値上げを迫られる局面でも、Filecoinは世界にすでにある遊休ストレージ容量を調整して活用することで、今回のストレージ「スーパーサイクル」がもたらすコスト面の打撃を回避している。

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