MSCIが「過半DAT市值の企業」を除外した場合、100億ドルを超える売却が引き起こされる可能性?

MSCIの新規定は?

草案は暗号資産保有企業を「デジタル資産財務会社」(Digital Asset Treasuries, DATs)と表示し、その理由は「株価の変動特性がビットコインETFに近似しているため」としている。これが来年正式に施行されると、これらの企業は「実業企業」の資格を持たず、MSCIのグローバル・アクティブ・マーケット・インデックスから除外される必要がある。

最近反対団体「BitcoinForCorporations」の統計によると、対象企業は合計39社、時価総額は1,130億ドルに上る。もしMSCIがこれらのDATsを切り離す決定を下せば、被動型ファンドは100億ドルから150億ドルのポジション調整を余儀なくされる。この流動性の流出は、すでに3ヶ月連続で下落している暗号市場にとって、レバレッジを崩壊させる引き金となる可能性がある。

被動ファンドの機械的売り圧力

被動ファンドは指数を追跡し続けることだけを目的としており、追跡誤差を最小限に抑えるために、指数から除外された場合は自動的に売却される。これは人為的なパニックではなく、MSCIが最終的に決定を下せば、市場は「価格下落 → 純資産価値の乖離 → 被動売却 → 価格再下落」のサイクルを見ることになる。

1,130億ドルの時価総額のうち、Strategyが占める割合は74.5%に達し、全体の影響度をほぼ決定づける。JPモルガンの推定によると、指数から除外されると、単に被動資金だけで28億ドルの株式が売り払われ、MSTRの株価や資金調達能力に打撃を与える可能性がある。

株価が圧迫されると、企業の資産負債表も縮小し、流動性維持のために一部のビットコインを売却することも考えられる。価格の下落は再び株価を押し下げ、「株とオンチェーン出金の二重売り」になる反射的なスパイラルを形成する。

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